相談事例
家庭内ストレスからギャンブル依存になった
夫のギャンブル依存の相談をしたい
ギャンブル依存で子供のために貯めていた預金を使い果たし、消費者金融から借金をした。返済ができなくなり、金融会社からの督促連絡をきっかけに事情を知った妻が、信用生協のギャンブル依存相談窓口をネットで調べ、相談に至った。借金の返済軽減を図りたい。
相談者のプロフィール
30代、男性、会社員、年収300万円、借家居住
(家族) 妻/会社員、年収300万円、子供2人(小学生)
相談に至るまでの経緯
独身時代から給料の範囲内で休日にパチスロで遊んでいたが、結婚して子供ができてから家庭内に自分の居場所がない感覚となり、仕事帰りにも遊ぶようになった。
仕事を理由に帰りが遅くなると妻に嘘をついていたが、子育てを全て妻に押し付けていたため、妻との関係も徐々に悪くなった。
家に帰りたくない日々が続き、仕事帰りに遊ぶのはほぼ毎日。子供のために貯めていた預金を使い果たしてしまい、さらに消費者金融から150万円程の借金もした。
借金返済ができなくなり、金融会社からの督促連絡をきっかけに、妻に事情がすべて明るみになった。
妻が信用生協のギャンブル依存相談窓口をネットで調べ、相談開始に至った。
信用生協での相談経緯
(本人)
・借金は、当組合の貸付制度を利用し、債務を一本化し返済軽減を図った。
・本人も自分がギャンブル依存であることを自覚しており、グループミーティングに参加しながら以下の課題について取り組むこととした。
○空き時間をどう過ごすか
○家族との関係構築
○再発を防ぐこと
(妻)
・本人に対し「許せない」という気持ちが先に出てしまい、まともな会話ができる状況にないことを悩んでいる。
・グループミーティングの家族会に参加し、いろいろな方の意見も聞きながら、本人に対してどう接していけばいいのか考えていくことにした。
ポイント
空き時間は親の役割を積極的にこなすように心がけた(スポ少に同行するなど)。
ギャンブルに費やす時間とお金がもったいないと思えるようになった。
妻はグループミーティングの家族会で、まずは自分が変わることの重要さを知り、積極的に自分から会話を行うようにした。結果的に本人とコミュニケーションが取れ、父親としての役割も果たしてくれるようになり、家族関係は順調に修復されていると感じる。
ギャンブルをやめて8ヶ月になる。時々テレビCMを見て気になることもあるが、今のところ再発することはなく、このまま今の状態を続けていきたい。